ぼくは、生まれも育ちも関西ですので、関西弁です。関西弁という意識はないですが、ときどき周りの反応でそうなんかと思うぐらいです。ここで言う関西は、近畿をさしてます。
先日、会社の若手メンバが、パソコンが遅いので新しいの買っていいですかと言うので、
「ええけど、それ、こないださらでもうたやつちゃうん?」
って聞くと、
「さらって何ですか?」
と聞き返されました。
そばにいた他のメンバに、さらってわからんの?って聞いたら、関西弁ですと笑ってました。
勤め先は大阪のローカル企業なので、関西出身者が多く関西弁が標準語ですが、九州や中国・四国地域の人、もちろん関東の人もいるので、そんな感じで、たまに自分は関西弁なんやと認識させられることがあります。
ひとくちに関西弁と言っても、地域によってけっこう違います。関西以外の人にはあまりわからないと思いますが。ぼくのは分類的には大阪弁になると思います。
大阪、京都、神戸。これら3都市は、関東の人がイメージするよりずっと近いのですが(大阪から電車で20~30分)、けっこう違いますし、都道府県面積46位とせまい大阪府の中でも、北部と南部でだいぶ違います。
妻も大阪弁ですが、ときどきわからん単語が出てきます。それなに?って聞いてます。
結婚して妻の親戚の家で話をしたときなど、親戚のおじさんやおばさんのしゃべりが聞き取れなくて、あいまいな返しをしてました。あとで、言うてはんのようわからんかったわと妻に言うと、そう?って普通でしたので、やっぱ違うんやなと。こちらは、地域に加えて世代差もあって余計わからんかったんだと思います。
ぼくはといいますと、とてもカジュアルな町(下町)で育ちました。高校まで地元の学校だったので大学入るまで気づかなかったことがあります。
地方の大学に行って、仲良くなったのが同じ関西人(京都出身)でしたが、そのつれ(友達)に言われたのが、
そんな舌巻かんでええねん。笑
ん?舌巻いてるか?
自分ではまったく意識はなかったのですが、どうも、ら行の発音が巻き舌になっているようです。20年近くまったく気づきませんでした。
そんなん知らんがな。
はたまた、東京で仕事してたとき、取引先のお客さんから、出身どこですかと聞かれ、○○ですわと答えると、妙に納得され、何でですか?聞くと、ガラ悪い(笑)。
その人も同じ関西で、北摂(大阪北部)の出身でした。同じ関西人の方が敏感です。
別にヤンキーだったとかではありません。単に下町言葉なんだと思います。
今住んでいるところは、そんな自分が育ったカジュアルな町と違い、比較的お上品な地域です。そのせいかわかりませんが、子どもが通っていた幼稚園では、先生たちは子どもに標準語で話していました。
そのため、子どもは幼稚園の頃、ぼくの話すことばがよくわからんかったり、おじいちゃんみたいとか言われてました。まあでも、今の若い人はあまり使わない言葉を使っているかもしれません。
親しい相手の2人称にお前とか自分とか使うのですが、それで小学校にあがったころ、お前と呼んだら、お前って言わんといてとショックを受けてました。どうも乱暴に聞こえるようです。
そんな上の子も中学生となり、下の子に対してお前って言ってます。お前も言うとるやんけ。
大学時代や単身赴任してた時など関西以外で暮らしてた時は、さすがに自分が関西弁であることを認識する機会は多かったです。それで、合わせて10年以上いたと思いますが、人にうつることはあっても自分が薄まることはなかったですね。そう思うと、やっぱり自分の関西弁は強めなんかなと思いました。